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エリジウム  映画

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「エリジウム」

原題/ELYSIUM
監督・脚本/ニール・ブロムカンプ
出演/マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、アリシー・ブラガ、ウィリアム・フィクトナー、他。

あらすじ/
2154年、大気汚染や人口爆発によって地球上の生活環境は悪化している。少数の富裕層は衛星軌道上に建造されたスタンフォード・トーラス型の宇宙コロニー「エリジウム」へ移住。高度な科学技術により老いや病から解放され、水と緑にあふれた理想郷で暮らしている。
一方、荒廃しスラム化した地上では、大勢の人々が貧困に喘いでいる。市民はエリジウムの生活に憧れ、密航を企てる者もいるが、デラコート防衛長官(ジョディ・フォスター)は反移民法を敷き、アーマダイン社製ロボットや傭兵を配して侵入者の排除に努めている。
そんな中、ロサンゼルスに暮らす工場労働者のマックス(マット・デイモン)は作業中の事故により余命5日と診断される。マックスはエリジウムの先端医療に希望を求め、闇商人スパイダーとの取引に応じてコロニーへ向かうが、謀略に巻き込まれる中で不平等なこの世を正すために立ち上がる。
(以上、ウィキペディアより抜粋)



9月28日土曜日、「あまちゃん」がついに最終回を迎え只今絶賛あまロス中のwataruですこんにちは。
そんな心にポッカリ開いた穴を埋めるために、映画を観てきましたよ。
監督はあの「第9地区」のニール・ブロムカンプ、主演がマット・デイモンのSF大作、「エリジウム」。
TwitterのTL上では賛否両論でどちらかというと「否」の方が上回ってる印象でちょいと不安もありましたが、個人的にはとても心に残る映画となりました。

まずは貧乏人は環境破壊され汚染された地球に住み、金持ちはスペースコロニーに住むという極端に二分化された未来世界の描き方が面白いですね。地球での公用語は英語とスペイン語、対してスペースコロニーでの公用語は英語とフランス語ちゅうのも、なんか分りやすいなぁ〜とか思ったりして。
この「分りやすさ」というのが実は重要な事でして、前作「第9地区」でもアパルトヘイト制度を地球人とエビ星人に置き換えた「分りやすさ」はメッセージとしてストレートに伝わってきたし、今回のこのエリジウムで監督が伝えたかったのは「現在の地球全体の格差社会」という現状である、という事なんですね。

映画の前半は世界観をじっくり描き、後半はアクションにつぐアクション。
何と言ってもこの映画の最大の見所は、余命5日となった主人公マックスが装着する
「エクソスーツ」
の造形!ガチャガチャ・ゴツゴツした外観。神経系に直接作用し、戦闘能力はドロイドとほぼ同等になる、ってあたりが燃えます。「第9地区」でもパワード・スーツを装着した主人公が大暴れする終盤は大変に燃えましたし、ブロムカンプ監督はこういうのが本当に大好きなんでしょうね〜〜。日本のアニメ大好きなんだろね〜〜、この辺はパシフィック・リムを監督したギレルモ・デル・トロのセンスと共通するものがありますね。

第9地区で主役だったシャールト・コプリーは今回「憎たらしい悪役」クルーガーとして登場しますが、武器が日本刀や手裏剣というのが笑えます。忍者です忍者。
映画評論家の町山さんも
「忍者嫌いな人この世に居るんですか!?」
と言っていましたしね。うん、とにかく最高なんすよ。

クライマックスのマックスとクルーガーの対決では桜吹雪が舞うなど、やりすぎにも程があります。最高っす。

そして「子供の頃に交わした約束を守る」為にマックスが下した決断。泣きました。
この映画意外に泣けるんですよね、こういうの弱いのよ、ほんと。

「第9地区」が好きな人は観て損はないでしょう!
いい映画でした。ありがとう!


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愛、アムール  映画

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「愛、アムール」

原題/AMOUR
監督・脚本/ミヒャエル・ハネケ
出演/ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、他。

あらすじ/
パリ都心部の風格あるアパルトマンに暮らすジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)は、ともに音楽家の老夫婦。その日、ふたりはアンヌの愛弟子のピアニスト、アレクサンドル(アレクサンドル・タロー)の演奏会へ赴き、満ちたりた一夜を過ごす。翌日、いつものように朝食を摂っている最中、アンヌに小さな異変が起こる。突然、人形のように動きを止めた彼女の症状は、病による発作であることが判明、手術も失敗に終わり、アンヌは不自由な暮らしを余儀なくされる。医者嫌いの彼女の切なる願いを聞き入れ、ジョルジュは車椅子生活となった妻とともに暮らすことを決意。穏やかな時間が過ぎる中、誇りを失わず、アンヌはこれまで通りの暮らし方を毅然と貫き、ジョルジュもそれを支えていく。離れて暮らす一人娘のエヴァ(イザベル・ユペール)も、階下に住む管理人夫妻もそんな彼らの在り方を尊重し、敬意をもって見守っていた。だが思い通りにならない体に苦悩し、ときに「もう終わりにしたい」と漏らすアンヌ。そんなある日、ジョルジュにアルバムを持ってこさせたアンヌは、過ぎた日々を愛おしむようにページをめくり、一葉一葉の写真に見入るのだった。アンヌの病状は確実に悪化し、心身は徐々に常の状態から遠ざかっていく。母の変化に動揺を深めるエヴァであったが、ジョルジュは献身的に世話を続ける。しかし、看護師に加えて雇ったヘルパーに心ない仕打ちを受けた二人は、次第に家族からも世の中からも孤立していき、やがてジョルジュとアンヌは二人きりになってしまう。終末の翳りが忍び寄る部屋で、ジョルジュはうつろな意識のアンヌに向かって、懐かしい日々の思い出を語り出すのだった……。(Movie Walkerより抜粋)



不愉快帝王ミヒャエル・ハネケ。

以前のブログをやっていた時に、ミヒャエル・ハネケという映画監督を知り、一番最初に観たのが「ファニーゲーム」でした。おそらく映画史上最も凶悪であろうと思われるこの映画に打ちのめされ、彼の作品を片っ端から漁りました。

「セブンス・コンチネント」、「ベニーズ・ビデオ」、「71フラグメンツ」、「タイム・オブ・ザ・ウルフ」、「カフカの城」(←だったかな?ちょっと印象薄い)、「ピアニスト」、「コード・アンノウン」、「隠された記憶」、「ファニーゲームUSA」..............そして「白いリボン」は未見でして、この「愛、アムール」です。白いリボンに続いて2年連続のカンヌ映画祭パルムドール受賞です。
で、なんとなく流れてきた噂では

ハネケのわりには感動作
ハネケのくせに泣ける


らしいとの事でしたので、ああ、やっとこのジジイも穏やかな映画を撮るようになったんだなぁ、よかったよかったと思っておりましたらですね、全然そんなことねぇでやんの。

いつものハネケじゃねーの!!

ひゃあああ、騙された騙された。
感動して泣くどころか相変わらずの激凹み映画だったわけで、あのジジイの芯のブレなさっぷりにはホント頭が下がる思いでございますよ。

まず驚いたのは映画の冒頭。
ここでもうこの映画の「結末」が語られてしまっています。
もうこの時点で気分がかなりどんより〜〜な感じなんですが、その後はその結末に向かって話が進んでいきます。
それこそ序盤などはジョルジュとアンヌの老夫婦は仲睦まじく、とてもいい感じでしてね、なかなか粋な台詞も出てきたりして実にええ感じなんですわ。

ジョルジュが過去の女性の話をするシーンで、アンヌはこう返します。
「イメージを壊すような事は言わないでね」
「わしのイメージって.....?」
「あなたは少し怖いけど.......優しいから」

するとジョルジュは
「一杯おごるよ」

かっこええわージョルジュ。
そしてまた別のシーンでは、アンヌが昔のアルバムを見ながらこう言います。

「人生はかくも長い.......素晴らしい」
なんちゅうステキな台詞なんでしょうか。
ここはね、わたしハネケ作品で初めて涙ぐんでしまったのですが、
その後アンヌの病状が悪化してあんな事になってしまった後ではこの台詞も皮肉にしか聞こえないというか。

アンヌが寝たきりになってしまってからの展開はもう辛過ぎて見ていられないぐらいでしたし
献身的に介護するのはいいけどもどうしてこうも他人を拒絶するのかなぁ(娘エヴァの申し出すらも拒否していた)ともう歯がゆい思いで見守っていたらアレですよ、まさかあんな事になろうとは.........

何もかもを拒絶して二人だけの世界で苦しみぬいて、二人は、愛を、貫いた......のでしょうか?
ある意味、「愛」という感情だけはビシバシと伝わってはきますが
本当にコレで良かったのでしょうか?そうならざるを得ない状況に追い込まれていたとはいえ、他に何か手はなかったのでしょうか?そういう事を考え出すとキリがないのが、ハネケ映画の特徴でございまして、映画が終わった後は気分が落ち込んでしまい夜は寝付きが悪くて、朝起きても気分が一向に晴れずどうしようかと思ってたら朝の連ドラ「あまちゃん」のおかげでどうにか持ち直しました(笑)。

「愛、アムール」は、「これが愛なんですよー」という映画ではなくて「愛ってなに?」という問いかけの映画なんだと思います。
ミヒャエル・ハネケの映画は全て「問いかけ」です。
「おまえら、これどう思うのよ?」という問いだけ投げかけて、映画の中で答えを出すことは絶対にありません。
このジジイはいつもいつも投げっ放しなんですけども、その投げっ放し芸もここに極まった感があります。

老後の事を考えると身につまされる事間違いなし。
観た後凹むことこの上なし。
ハネケはハネケであり続ける。決して裏切る事はない。
これは、そんな映画です。




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