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ヒミズ(原作本)  漫画



「ヒミズ」

あらすじ/
ごく平凡な生活を送ることを夢見る中学生・住田祐一。ところがある日、かつて蒸発するも突如戻って来た父親からのDVと、母親が中年男と駆け落ちして失踪したことを機に天涯孤独の身となり、遂にある事件が元で、住田は普通の人生を送ることを諦め、「悪い奴」を殺すべく、夜の街を徘徊するのであった。(ウィキペディアより抜粋)

ええと、映画の予告編の動画を貼っておりますが、今回は原作本の感想でございます。

作者は「行け!稲中卓球部」の古谷実。
てっきりギャグ漫画の人かと思っておりましたけど、全く笑えないし(それでも序盤は少しだけ笑い要素がある。赤田のエピソードとか)全く逃げ場のないズンドコな物語に衝撃を受けましたね.....

主人公・住田がどんどん追い込まれていく過程も丁寧に描かれており、彼のその絶望が自分の心の中にジワジワと染み込んできてとてもやばかったです。
でも住田君は、それなりに幸せ者だったと思うんです。だってさ、手を差し伸べてくれる人が居たから。残念な事に住田君はその救いの手にすがる事はなかったですが.....

住田君にとっての「救い」。それは茶沢さんもそうですし、夜野だってそうですし、きいちだってそうですし、彼を心配していた警官だってそうですし。
多分彼も分っていた筈です。
罪を償って、幸せに生きるという選択肢があるという事を。
最後の夜に、一緒の寝床で茶沢さんと語り合う住田君。
貧乏だけども二人にとっての「未来予想図」みたいな話、わたし、ここで思わず泣きそうになってしまいました。

結局...
特別な奴なんて
いないんじゃないか?

死ぬ確率がどうとか
運がいいとか悪いとか
そんなのすべて結果論であって....

誰だって死ぬ時は死ぬ....
どんなに金持ちでも.....どんなに善人でも.....悪人でも.....

それは明日かもしれないし....何十年先かもしれない
要はその時までに何ができるか.....

世界中には生きたくても生きられない人達がたくさんいる....

比べるんだ.....遠い世界の話じゃない....

オレにはまだやるべき事があるはずだ.......



ここまで思っておいて、住田君は自ら命を絶ってしまいます。
そして物語も、主人公の人生も、唐突に、終わってしまいます。

うそでしょー、ええー、まじすかー。

マジ凹みます。なんか、漫画でミヒャエル・ハネケの映画を観たような気分です。
そうねー、「71フラグメント」みたいな、気分でございますよ。
とてつもなく救いの無い漫画でしたが、物凄く知的でもあり。

そしてこのヒミズが、映画化なんですよねぇ。

実は苦手な園子温監督なんで、多分観にいくことはないと思います。
それに震災絡みの話になってるようですし、なんとなくですが原作のドライな雰囲気とは違って、やはり監督の個性というか、物凄くクドい映画になってそうな気がするんですよね......まぁ観ていないので、想像でしかないんですけども。

それでも海外では高い評価を受けてるし、主演の二人も賞をもらってるぐらいですから、それ相応のものは感じられそうな気がします。なので、劇場まで観に行く事はないですけどもレンタルになったら観てみたいですねぇ、ヒミズ。


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ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション 3  漫画

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「ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション 3」

先日ようやっと購入しました。
オープンしたてのイオンモール京都内にある、京都最大級の大垣書店では、これを見つけられなかった.....こういう時は、あそこにいけば必ず有る。

新風館の中のヴィレッジ・ヴァンガード。

ここのコミックの品揃えはほんと「分ってるねー!」って感じで、まさに最先端のコミックしか置いてません。サブカル系超充実してます。

なので確実にこの「ひばりくん」があると思って店に入ってみたら、最後の1冊でした.....あぶない、あぶない。時期を逃してたらしばらく手に入らなかったかもしれん。
あとこの店で初めて知ったのが、「ドラゴンヘッド」や「座敷女」、そして「万祝(まいわい)」の望月峯太郎さんが、新刊を出してた事!
そのタイトルは「東京怪童」。
まだ買って読んでないのでなんとも言えないのですが、これは相当病んでそうなのでかなり期待しております。

あとしょこたんこと中川翔子さんもコミック出してたのねー。おどろおどろしい絵で、読みたいような読みたくないような。

そんなわけで一度この店に足を踏み入れたら目移りしちゃってあぁー!どうしよー!!ってなってしまうのですが、今回の目的は只ひとつなのだ!そう、江口寿史さんの「ストップ!!ひばりくん!」の幻の最終回を読む事!
他のを買いたい衝動を必死で抑えながら、この本だけを握りしめレジに向かう。

あ....危なかったぜ....また無駄遣いする所だった.....

もし今度目的もないままこの本屋に入ったらもう終わりです。目に入った「そそるもの」全部買ってしまいそう。そういう意味では北白川にある「ガケ書房」もめちゃくちゃ危ない本屋です。自分を抑えられなくなっちまいます。ああ、おそろしや。お金のある時だけですな、こういう本屋に行くのは。


さて、すでに「ひばりくん」のコンプリート・エディションの1巻と2巻は読了。
ちょこちょこと修正されており、やはり昔の絵と今の絵の違和感は感じられますね。だって今のほうが断然上手いんだもの!その「線」一つで違いがハッキリ分る。
江口さんいわく「当時の絵と違和感がないようにした」というのですけど、やっぱりそれはムリであったようで.....

でも、この一昔まえの漫画が今もなお、目が眩む程に輝き続けているという事は、もはや奇跡としか言いようがない。

鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」が今もなお全く色褪せていないように、この「ひばりくん」も全然色褪せてない。まさに金字塔というべき作品でありましょう。

マカロニほうれん荘は、後半こそ失速したもののきちんと終わらせている(最終回泣きそうになった)のに対し、ひばりくんは未完のまま。

「少年漫画は死んだッ.....」

という衝撃的な台詞を残して。
マカロニは僕の中ではもう終わったものだけど、ひばりくんは未完のままだから、僕の心の片隅に引っ掛かったままなのです。終わってないから僕の心の中では延々と続いている漫画なのです。だから、この漫画に対する僕の思い入れはとても強い。

今でも、江口さんにこの「ひばりくん」の続きを書いてもらいたいという気持ちはある。しかし書いてもらっては困るのだ。
終わらせないでいる事も、美しいのだから。

多分この漫画のファンの人は、それぞれの頭の中でああなるんじゃないか、こうなるんじゃないか、と想像.....いや妄想してる事と思う。
この漫画の続きは読み手に任せられたのだ。
そしてこの漫画のエンディングは、読み手の数だけ存在する。

なんと素晴らしい事か。

過去何度も発売されてきた「ひばりくん」は、江口さん本人が新しく手を加えることによって、「未完のまま完結」してしまった。

それでも僕らは、まだその先の「ひばりくん」を追い求める。


......いやぁ、柄にもない文章書いてもうた。

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