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不灯港  映画

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「不灯港」

監督/内藤隆嗣
出演/小手伸也、宮本裕子、広岡和樹、ダイアモンド☆ユカイ、麿赤兒、他。

あらすじ/

寂れた港町で漁師として働く万造。平屋の一軒家に一人暮らしで独身、一人で料理して一人で食べる。たまの楽しみといえば、スナックで酒を飲むこと。町役場主催のお見合いパーティに参加するが、寡黙な性格がアダとなって惨敗…。そんなある日、知らないうちに家に上がりこんでいた美津子に惹かれるようになる。彼女のために全てを投げうち、これまでの人生で一番の幸せを噛みしめるが、幸福な日々は長くは続かなかった…。

内田けんじや李相日(リ・サンイル)、矢口史靖などを輩出した映画監督への登竜門、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)から、またまた新しい才能が誕生した。本作は、第18回PFFスカラシップを手にした、弱冠27歳の内藤隆嗣監督のデビュー作。世界のインディペンデント映画作家が集った今年1月のロッテルダム国際映画祭で上映され、会場を爆笑の渦に巻き込んだという。親の後を継いで漁師を営む、愛を求めてさすらう独身男・万造の悲恋物語は、とぼけた笑いの中に人間の哀しみが込められており、すでに“日本のカウリスマキ”と評す向きもある。クサいセリフと独特の“間”を持たすユニークな演出により紡ぎだされたユニークな演出は見どころ。
(goo映画より抜粋)


これは素晴らしい!
今年観た邦画ではベスト3に確定でございます。(悪人、ゴールデンスランバー、に続いてこの不灯港。)

まずはキャラクター造形の素晴らしさ。
主人公・万造がとにかく素晴らしいのです。
この映画観たらきっと万造を好きになると思います。

頑張って婚活するものの、物凄い空振りに終わる万造。
切ないですねぇ。でも、一生懸命なのはいいことなのですよ、ええ。

そんな「確実にイケてない」万造、一体何に影響を受けているのか分らないのですけど

とてつもなくロマンチストで
しかもハードボイルド


な男なのでございます。

口数の少ない万造から発せられる言葉は、どれもこれもがロマンチックでハードボイルド。
例えば.....

「女は誰もが侵入者だよ」

とか口が裂けても言えないような台詞や

「花瓶で枯れたいと思う花はないよ」

という「ホステル2」ばりの拷問を受けようが「マラソンマン」の歯医者拷問を受けようが絶対に口に出さないような台詞を実にサラッと言っちゃうのですよ。

しかもこれが「クサく」ないのです!万造が言うからこそカッコいい。
これは、万造以外のどんなにイケてるグッドルッキング・ガイが言っても「クサい」台詞なのでございます。万造だけに許される、台詞。
そして極めつけが

「オレは美津子が好きだんだ!」

あ、誤字じゃありませんよ。「だんだ」と言っているのです。方言なのか、それとも勢い余って噛んでいるのかは分らないのですが、この「だんだ」だからこそ、万造の愛の強さが伝わってくる、というワケでして。

普段はクールな万造が初めて高ぶった感情を吐露するのに、女にはそれが伝わっていない。しまいには、万造を騙して金を貢がせた挙句に連れ子を残して自分だけ蒸発する始末。

この悪女・美津子の酷い仕打ちに腹は立ちますけど、なんか分る気もするなぁ.....というのが正直なところでございまして、女という生き物はこういう所があるのですよねぇ、実際。(バッサリ切って捨ててしまうところとか)

結局は哀しい話になってしまいますが、ラストカットで少しだけ希望を持たせるところもナイスですね。いやぁシブい。じつにシブい。
この映画を撮った監督さんは、当時28歳だったそうですがそんな若いのにどうしてこんなに「おっさん」好みの映画を撮れるのか。イマドキの若者に受けそうなものを完全に無視して自分の撮りたいように映画を撮る、その独創性にまず驚かされる。
きっとこの映画は10年後に観ても輝きを失うことはないでしょう。そう、これは「普遍」の映画。

いつの時代も男と女はシンプルであり複雑なものなのです。

内藤監督、次はどんなのを撮るのかな。すげぇ楽しみ!!

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