映画とか自転車とか音楽とか色々。 基本的に映画がメインで、あとは気が向いたら自転車に乗ったり音楽を聴いたりゲームをしたり漫画を読んだり酒を飲んだり煙草を吸ったり。そんなテキトーなブログでございます。 Instagram←Instagramはじめました。よかったらフォローしてねっ♪
冷たい熱帯魚  映画

クリックすると元のサイズで表示します

「冷たい熱帯魚」

監督・脚本/園子温
出演/吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、他。

あらすじ/
2009年1月14日水曜日午後9時11分。どしゃぶりの雨の中を一台の車が走っていた。車内には、小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越満)とその妻、妙子(神楽坂恵)の2人。娘の美津子(梶原ひかり)がスーパーマーケットで万引きしたため、店に呼び出されたのだ。その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知り合いの男、村田幸雄(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、強引に誘われ、3人は村田の店へと寄る。そこには村田の妻・愛子(黒沢あすか)がいた。村田は、美津子にアマゾンゴールドで働くように勧め、翌日から美津子は女子従業員たちに交じって勤務をスタートさせる。継母である妙子が嫌いだった美津子は、住み込みで働く“新生活”を素直に受け入れていた。しかし、無力なのは社本だ。恩人である村田の強引さに引っ張られるばかりで、全く為す術がない。しかも彼はアマゾンゴールドの裏側で、恐るべき事態が進行していることをまだ何も知らなかった。数日後、村田に“儲け話”を持ちかけられ、呼び出された社本。そこには顧問弁護士だという筒井(渡辺哲)と、投資者のひとり、吉田(諏訪太朗)がいた。門外漢の高級魚のビジネス話に大金融資を逡巡していた吉田だったが、堅実そうな社本の存在も手伝い、契約書に押印。だが直後、吉田は殺される。愛子が飲ませたビタミン剤に毒が入っていたのだ。「俺に逆らった奴は、みんなこうなっちまうんだよ」と社本を前に吠える村田。豹変した村田と愛子に命じられるまま、社本は遺体を乗せた車を運転し、山奥にある怪しげな古小屋に辿り着く。村田と愛子は、風呂場に運んだ死体の解体作業を慣れた手つきでやってのける。細切れにされた肉と内蔵が詰め込まれたビニール袋、そして骨の灰。何も知らない妙子と美津子を人質に取られた社本は、それらの処分に加担することになる。やがて社本は、村田の暴走と共に地獄を体験してゆく……。(goo映画より抜粋)


映画秘宝ではこの映画の村田(でんでん)の事を「キチガイ全部のせ」と評していましたがまさにその通りでございまして、時にはチャーミングで時には恐ろしく、ガイキチなのに何故か魅力的に見えてしまいましてね、それはそれは素晴らしいキャラクターでしたけども、なんだかその辺が逆に怖くなかったというか。

....というのも先日鑑賞した「悪魔を見た」があまりにも衝撃的過ぎましてですね、比べるのもどうかと思うのですけどついつい比較してしまうんですなぁ。
まぁ大きな括りで言えば
「ドイヒーな映画」
ではありますし。

ガイキチが恐ろしいというのは、こちらの理解を超えるから怖いのでありまして、ちょっとでもその気持ちが分ったり、魅力的であったりするのは本当の「ガイキチの怖さ」の表現ではないと思います。でもこの映画は「ガイキチ怖い」映画ではなくて、それに翻弄される弱い人間、そしてその弱い人間が抱えている心の闇を描く映画なので、本当はガイキチどうのこうの言う事ではないのですけどね。あくまでこの映画のガイキチは「引き金」でしかないのです。
人間の奥底に眠る狂気を解放する、トリガー。
そういう役割なら、このガイキチさんは人当たりが良くて魅力的でなくてはならない。多分そういう事なんじゃないかなぁ、と。

で、先日観た「悪魔を見た」は他人などどうでもよく、我が道をいく孤高のガイキチなので、魅力的である必要など全く無く、それが感情移入出来なければ出来ない程、おそろしい存在となっていくわけです。そんなのに対抗するためには自分自身が「怪物」化しなければ太刀打ちできないのでビョンホンさんはあんな風になっちゃったんじゃないかと。

と、ここまで書いて今ふと思ったんですが、ダークナイトの「ジョーカー」とかノーカントリーの「アントン・シガー」などはまるで感情移入の余地のない完全なる悪なわけですが、この二人とも異常なほどに魅力的ですよね。魅力的で、怖い。このへんはあれなのかな、「狂ってる」感があまり無いからなのかな?いやいや狂っているには狂っているけど、なんかこう、見た目がカッコいいからかな。ジョーカーはカッコいいし、アントン・シガーも変な髪型で気持ち悪いけど基本イケメンですしねぇ、ハビエル・バルデム。.....いややっぱり気持ち悪いw

ガイキチを描くにも色々あって、それが映画のテーマにバチーン!とハマっていればいい、って事なのかな。この手のリアル路線のガイキチなら見た目がただのおっさんのでんでんだったのが良かったのかな。まぁ、いずれにせよ物凄いガイキチが観れた、という点では素晴らしい作品でありますし、これまで観てきた園子温作品「自殺サークル」「紀子の食卓」「エクステ」よりもブッチギリで狂っているのも評価できる点です。

でんでん以外の役者さんたちも、まさに体当たりで......っていうかもう本当に大変そうで、観てる方はその苦労が伝わってくるようでドッと疲れます。
ですが一切笑い要素のない「悪魔を見た」と違い、観てる最中にうすら笑いを浮かべてしまうようなユーモアもあるんだかないんだか。ってかわたしはニヤニヤしながら観てたんですけど、長尺の映画を一瞬たりとも飽きさせず、なおかつドイヒーな話にも笑いがあるあたりは「エンターテイメント」だと思いました。と、結構褒め路線できてますけどこの映画好き?嫌い?と問われると嫌いです。

映画として良くできてるかどうか、というのと個人の好き嫌いは全くの別問題です。

こりゃスゲエ!という映画も、好きかと聞かれるとそうでもないしもう一度観たいかと言われると二度と観たくない。「ソドムの市」とか「アレックス」みたいに。

褒めているんだか貶しているんだか分らない感想になってしまいましたが、まとめると凄いとは思うけれども二度と観たくない嫌いな映画、という事になります。でも一度観たら忘れられない、貴重な映画的体験があるのも確かです。



人気ブログランキングへ←よろしかったらポチッと♪
1



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ