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ビー・デビル  映画

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「ビー・デビル」

英題/BE DEVILLED(原題はキム・ボクナム殺人事件の顛末、という題のようです)
監督/チャン・チョルス
出演/ソ・ヨンヒ、チ・ソンウォン、他。

あらすじ/
ソウルの銀行に勤める独身女性ヘウォン(チ・ソンウォン)は、トラブルとストレスだらけの都会生活から逃れるように、子供の頃に暮らした思い出の島を訪れる。そこは、たった9人の住民が暮らす絶海の孤島。彼女を出迎えたのは、生まれてから一度も島から離れたことがない幼馴染みのキム・ボンナム(ソ・ヨンヒ)だった。人なつっこい笑顔でヘウォンの帰郷を喜ぶボンナムだったが、明るい表情の陰には、地獄のような苦しみに耐えてきた日々があった。昼は村の老人たちに奴隷のようにこき使われ、夜は男たちの慰み者。さらに、夫からの暴力も日常茶飯事。人としての価値も尊厳も踏みにじられながら、たったひとつの希望を胸に、地を這うように生きてきたのだった。神にすがるような思いで、自分をソウルに連れて行ってくれるよう、ヘウォンに懇願するボンナム。だが、面倒事から逃れようと島を訪れたヘウォンにとって、それはボンナムのわがままであり、彼女にとってはただ煩わしいだけだった。そんなある日、ついに取り返しのつかない悲劇がボンナムを襲う。その瞬間、この美しい島を地獄絵図に変える惨劇の幕が開いた……。(goo映画より抜粋)

韓国版「丑三つの村」。

津山30人殺しを描いた「丑三つの村」は、ラストの大虐殺のシーンなどは完全にアクション映画してましたし、ある種の爽快感みたいなものがありました。ところが、この「ビー・デビル」はそういう爽快感は微塵もありません。殺されて当然の人達が殺されてもあまりスッキリしないんです。このへんがやっぱり韓国映画なのかなぁ、と思うところでありまして、観終わった後腕を組んで「うーん.....」と考え込んでしまう後味の悪さも絶品といいますか、ここ最近の「チェイサー」や「悪魔を見た」などのバイオレンス系で立て続けに傑作を生み出し続ける韓国映画の底知れないパワーをまざまざと見せつけられましたです。

で、特典としてバタリアンズ(山口雄大&井口昇、そしてこの映画を買い付けてきたキングレコードの偉い人)のコメンタリーを聴いておりまして、相変わらず「この映画のどこで抜ける?」などとアホな話をしておりましたが、マーターズ同様ただのホラー映画ではないからか一応真面目な意見が飛び交ったりとかして、聴き応えも十分にありました。
なかで面白かったのが、監督はこの映画を通して

「傍観者の悪」

を描きたかった、という所でして、観終わったあとにしばらく「うーん」と腕組みして考えていた答えがやっと出た、という感じでしたね。

傍観者の悪。ここでは実際に人を殺したボンナムの事ではなく、幼なじみだったヘウォンの罪を描きたかった、という事ですね。確かに冒頭も「あれ、こんなところから始まるのか」という感じでしたし、この冒頭のシーンで暴行事件を目撃してしまったヘウォンが「見て見ぬフリ」をし、更に舞台が島に移ってからもひたすら「見て見ぬフリ」を決め込んだ。ボンナムが爆発してしまったのは実は子供の死ではなく、幼なじみのヘウォンの行動に対する怒りだったのかなぁ、と。

ラストなどボンナムが警察署に乱入してターミネーター化してしまうのはちとやりすぎなんではないかとも思いましたが、二人の関係性に決着を付けるためには必要だったのかもしれません。怒っているし憎んではいるものの、二人は幼なじみで、ちょっと友達以上の感情もあったようですから。と、ここで連想されるのがフレンチ・ホラーの最終兵器「マーターズ」なんですね。話こそ違えどかなーり影響を受けてるんじゃないかなぁ、と。エンドロールの映像なんか昔二人が仲の良かった頃を映していて、これって完全にそのまんまでしたし。なんていうか、上手くは言えないんですがこの「ビー・デビル」と「マーターズ」の根底にあるものは同じなんではないか、と。それは残虐性という事ではなくて、女性同士の仄かな愛情、というところで。レズビアンというよりは「百合」っぽい感じ、とでも言うんでしょうかね。
この映画で、最後ボンナムはヘウォンの腕の仲で息絶えるわけですが、なんかこのあたりは胸がぎゅうううっと締め付けられました。

韓国バイオレンス.....というよりはホラー映画寄りですし、観終わった後スッキリすることはありませんが、きっと心のどっかに引っ掛かるものがあると思います。
おすすめです。



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