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「らもトリップ」「センチメンタルヤスコ」  映画

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「らもトリップ」

解説/
執筆や演劇、音楽などのジャンルで縦横無尽に活躍し、2004年に亡くなった中島らもをテーマにドキュメンタリーとドラマで構成した異色作。ドラマは中島の短編「クロウリング・キング・スネイク」「微笑と唇のように結ばれて」「仔羊ドリー」の3作品からなるオムニバスで、ヘビ女、吸血鬼、クローン人間などが疎外感をもちながらも居場所を見つけ出す様子を映し出す。また、ドキュメンタリー部分は『SF サムライ・フィクション』の中野裕之が演出し、竹中直人や古田新太、大槻ケンヂなど多彩な面々がコメントを寄せる。破天荒ながらも優しさの見え隠れするエピソードやメッセージから、中島の希有(けう)な才能に改めて触れることができる。(シネマトゥデイより抜粋)

もしなれるんなら、わたしはらもさんのようなおっさんになりたい。
あとリリー・フランキーとか高田純次とか、そういう面白くてシブくてええ感じのおっさんに、なりたいと思ふのです。

わたしはらもさんの小説は読んだことはなく、エッセイばかり読んでいました。
一番最初に読んだのが「中島らものたまらん人々」。

これがたまらん程面白くて、読んでる最中笑いが止まらなかったです。
特に、「もっと、ボワ〜っと」とか「ヤマイダレの人」とかね。
あとこの本ではないですが、謎の飲み物「ネーポン」のエピソードも強烈に印象に残っています。

で、この映画で初めてらもさんがどういう小説を書いていたのか分ったわけですが、いかにもらもさんらしい面白くて変わっててちょっとキュンとするようなものだったので、なんちゅうかイメージのブレない人だったんだなぁ、と思った次第でございます。

ドキュメンタリー部分で誰かが
「らもさんは、弱い者の味方」
と言っていたんですけども、わたしも「そうそううんうん!!」と激しく同意しましたね。
読みあさっていたエッセイからも弱いものに対するとても優しい視線は感じられましたし、この映画の3本の短編もね、そういう優しさが滲み出ておりましたね。

特に一番グッときたのが「クロウリング・キング・スネイク」という短編で、成長すると蛇女に変身してしまう女系家族の話でして、主人公の姉が蛇女になっちゃうんですが、このお姉ちゃんが凄い前向きな人でして、蛇になったからヘビメタをやりはじめてついにはバンド組んでライブやっちゃうとか、「あんたに示せる蛇の道ってヤツをさぁ」とか超かっこいい台詞吐いたりするんですよ。
主人公の女の子は「あたし将来ヘビになっちゃうんだ....」と絶望していたのに、そんな超前向きな姉貴の生き様につられるかのように、明るく前向きで元気な女の子になっていきます。いやぁいいなぁこういうの!

他にも短編2本がありますが、なんと全部東京芸大の学生さんたちが撮っているんです。
そこには学生っぽさは微塵も感じられず、作品として完璧にまとまっていたのには驚かされました。さすが芸大。

あとドキュメンタリー部分もね、とても良かったです。
らもさんと関わりのあった著名人たちがらもさんについて語っていくわけですが、古田新太は「ほんとひどい人です」、宇梶剛士は「この人から1000円借りたくないなぁ」とか、アル中で躁鬱だったらもさんのドイヒーな思い出をほんとに楽しそうに語っているんですね。でも、みなさん口を揃えて
「らもさんは優しい人だった」
と言うのです。これはねぇ、グッときますね。ああ、やっぱりらもさんてこういう人だったんだ、と。

らもさん好きな方はもちろんですけども、らもさんを知らない人にも是非観ていただきたい良作でございます。


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「センチメンタルヤスコ」

あらすじ/
キャバクラで働くヤスコ(岡本あずさ)は何者かにひものようなもので首を絞められ、意識不明の重体で病院に搬送される。現場の状況から殺人未遂事件だと判断した警察は、ヤスコの携帯電話から関係者として7人の男たちを深夜の病院に呼び寄せる。すると年齢も仕事も異なる7人の男たちから、次々とヤスコの衝撃の過去が明かされていき……。(シネマトゥデイより抜粋)

まずタイトルの「センチメンタルヤスコ」が面白いなぁと思って思わず手に取ってしまいました。
センチメンタルなヤスコ。ヤスコがセンチメンタル。

話も実に面白い構成でして、ヤスコという女性に関わった自称「恋人」の7人の男たち(中に一名、女性もおりますが心は男です)が、ヤスコは一体どんな女だったのかというのを語っていくわけですけども、話せば話すほど「ヤスコ」像がぼやけていくというのは、先程書いた「らもトリップ」とは逆のパターンなのでとても面白く感じましたね。

密室劇としてはかなり面白い部類だとは思いますが、どうもウェットな方向に流れ過ぎる感があるせいか、緊張感とかはあまり感じられず、正直観ていてちょっとしんどいな、と思ってしまいましたが、なにせセンチメンタルヤスコですから、センチメンタルな部分を全面に押し出したかったのだと思います。そういう意味ではこの映画はとってもセンチメンタルです。映画として決して間違ってはいないです。けど、わたしの求めていたものとはちょっと違ったかなぁ、という意味においてちょっと残念な映画でもありましたね。

あともうちょっと自称恋人たちを深く掘り下げてもよかったのかなぁ、と。エアコンの修理屋のおっさんは殆ど蚊帳の外でしたし、キャバクラのボーイの彼ももうちょっとなんかエピソードがあっても良かったし、女だけど心は男の彼女などもヤスコとの関わり方があまりにも異常なので、これももっと詳しく描いてくれたら面白くなったのになぁ、と。

センチメンタルヤスコ。

ヤスコ・センチメンタル。

こう書くとなんかミッツ・マングローブみたいなおネェの人みたいですね。「実はヤスコはおネェだった!?」みたいなオチだったりしたらひっくり返って泡吹きますけども。
まぁでも人恋しい秋の季節にピッタリの「センチメンタル」な映画でございましたよ、ええ。


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