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シークレット・サンシャイン  映画

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「シークレット・サンシャイン」

監督・脚本/イ・チャンドン
出演/チョン・ドヨン、ソン・ガンホ、他。

あらすじ/
夫を交通事故で亡くしたばかりのシネは、夫の故郷で再出発するため、息子とソウルからミリャンに引っ越して来る。車が途中で故障してしまい助けを呼ぶと、自動車修理工場を営むジョンチャンがやってきた。それ以降、何かと気にかけてくれるジョンチャンの尽力もあって、シネは無事にピアノ教室を開くことができた。隣人たちとなかなか馴染めないことに不安を抱きながらも、なんとか順調に新生活を送っていたが、ある日…。

『オアシス』『ペパーミントキャンディ』のイ・チャンドン監督が、韓国文化観光部長官の職を経て5年ぶりにメガホンを執った究極のラヴストーリー。地方都市に移り住んだ母子が見舞われる悲劇と、悲嘆に暮れる彼女を見守る不器用な男の愛の模索。鋭い社会批判も織り込みながら、愛する者を失う悲しみと、それを乗り越えて生きなければいけない気持ちの葛藤が鮮烈に描かれる。地方都市特有の保守的な閉塞感に焦燥し、ヒロインの身に降りかかる悲劇に胸を詰まらせ、やがて宗教に身を任せていく姿にやるせなさを感じることだろう。主演のチョン・ドヨンは、この作品で2007年カンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いた。ソン・ガンホの抑えた名演にも注目。
(goo映画より抜粋)



この映画、昨日観てたんですが観賞後はもう心がグッチャグチャになっておりましてですね、ホントは観たあとすぐ感想を書こうとしたのですが「こりゃ多分まともな感想書けそうにないな」と思ってやめてしまいました。
その後床に付いたのですがなかなか眠れず、しまいにゃ変な夢までみる始末.....
今日も一日、この映画の事が頭から離れません。

こういう状態、「ノーカントリー」「マーターズ」を見たときにも起ってましてね。
心が痛む映画を観ると僕は眠れない&夢を見ちゃう。
そして次の日も映画のワンシーンが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え....
そのぐらい、この映画は衝撃的でした。
....いや衝撃的とかいう言葉ではなく、韓国の映画ですから敢て「激辛」であった、と。


上記のあらすじのあと、一人息子は誘拐され、お金を払ったにもかかわらず殺害されてしまいます。なんでそーいう事になったか、その原因の一部は「母親」にもあるのです。
ソウルから地方都市にやってきて、回りには知り合いは誰も居ない。
そこで生活していこうとするにもかかわらず、人と打ち解けようとしない。
むしろ少しバカにしてるようなフシさえあって、そして「私はお金もってるのよ」的な見栄まではってしまったことから、悪い奴に目をつけられてしまいます。
ある意味、自分が招いてしまった「悲劇」。

しかしその誘拐事件の後の展開がぶったまげる。

宗教にのめりこんでいってしまうんですな、この母親。
のめりこむ事によってかりそめの「心の平穏」を取り戻すのだけど
またまたその後の展開もぶったまげる。

のめりこんだ宗教に裏切られちゃうわけですよ。

.....まぁこの辺のくだりは映画を観てもらえれば分ることなんですが、裏切られた後の母親の行動がぶったまげるのですよ。
結局のところ神様なんて居ないし、そして宗教というものは「矛盾」しているのだ、と....
救われるどころかまた絶望のズンドコにたたき落とされ、にっちもさっちもいかなくなった人間はどうなるのか。もうツライなんてもんじゃありまへん。

万引きはするわ姦淫するわ集会場に忍び込んで「ウソよ ウソよ 全部ウソ〜♪」みたいな曲かけちゃうわ、自分の為に祈ってくれてる仲間の部屋に石投げちゃうわ、あげくの果てに.....彼女自身、壊れてしまいます。

精神病院に入れられ、長い時間をかけて回復し、やっと退院したその日にも神様の嫌がらせにあってしまうズンドコぶり。何だコレ。


絶望や深い哀しみは、決して癒されるものではない。
神様によって癒されるのかもしれないけど、それはただ癒された気になっていただけだった。
他力本願ではどうにもならない。
ツライ道のりだけど、自分の力で乗り越えていくしかないのだ。



ラストシーン、自宅に戻り一人で髪の毛を斬る母親の姿は、言葉こそないがそういう決心の現れであったように思う。そしてその場面でシネの傍らにヘラヘラした笑顔で立っているジョンチャン(ソン・ガンホ)こそが「希望の光」の象徴であるのだ。

まーこの映画ソン・ガンホの「空気っぷり」が素晴らしく良いのでありますよ。どんなに嫌われても何かと世話を焼くこのお人好し。彼自身、ただつきまとっているだけで結局何もしないししてやれない。でも彼が居なかったらシネは早い段階で死んでいただろうと思う。
ある意味この映画ではソン・ガンホが神様なのだ。

.....そんなわけで何書いてるかよく分らなくなってきましたが、久々に超弩級の凹み系映画でしたので、僕的には大満足でございます。
あと、この映画の監督さんの「ペパーミント・キャンディ」や「オアシス」も是非観てみようと思います!



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